日増しに暑くなってまいりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
夏は貝類の美味しい季節!
「地産知紹」の第2回目は、地元廿日市の濱本水産さんを訪問いたしました。
春から秋口までが出荷時期で、今まさに旬のムール貝をご紹介したいと思います。
我々のお店からでも車で約15分と、かなりご近所なのです。
濱本水産さんは2号線沿いの宮島を望む海辺に面した場所にあり、
到着すると磯の香りが歓迎してくれました。
もともとは網元をされていた濱本水産さんの水産業は、現在4代目に入っています。
お邪魔した時、ちょうど沖からムール貝や岩牡蠣を乗せた船が戻ってきました。
桟橋で小さなボートに乗せ換えて、近くまで搬送中
クレーンで水揚げの風景
水揚げされたばかりのムール貝
横では仕分け作業の真っ最中でした。
陸揚げされたムール貝を大きさごとに選別し、小さな物はまた海に戻すそうです。
ホタテや牡蠣の貝殻につけたムール貝の稚貝は、
約1年半から2年をかけて、栄養分豊かな瀬戸内の海で育てられます。
これがムール貝のベビーです。(包丁の先にちっちゃいムール貝)
仕分けされ、洗いにかけられたムール貝
この後は紫外線殺菌プールに24時間以上漬け、状態を安定させ全国に向けて出荷されます。
以前はムール貝の国内需要は少なく、養殖の海老の餌になっていたそうです。
現在はフランス料理やイタリア料理などの西洋料理文化が普及したことにより、
食用での需要が大幅に増えて、濱本水産さんは年間で約300tの出荷をなさるそうです。
広島県内での一般家庭での需要はまだまだみたいですね。
スーパーマーケットなどで見かけることが、まだまだ少ないですもんね。
そんな中、さすが地元だけあって廿日市のスーパーマーケットには、
濱本水産さんのムール貝が並んでいるそうです!
フランスでは牡蠣よりも庶民的な貝の様で、ワイン蒸しでシンプルに食したり、、
ムール貝が看板メニューのお店もたくさんあるようです。
フランスのムール貝の産地として大変有名なのが、
宮島とも観光友好都市提携のあるモン・サン=ミッシェル市のあるノルマンディーやブルターニュ地方。
ヨーロッパでも特に干満の差が大きいモン・サン=ミッシェル周辺は、
ムール貝などの養殖も盛んに行われています。
他の産地と比べると少々小ぶりですが、味がギュッと濃縮した美味しいムール貝のようです。
海の上に浮かぶ世界遺産・・・食の文化でも共通点があったんですね。
そして宮島ムール貝も味では負けていません!
実はぷっくりとして肉厚、味わいも程よい塩分と貝の旨味が口の中に広がります・・・
あぁー早くワインをください、と思わず叫ぶのは、僕だけでしょうか?
ムール貝のマリニエール美味しそうでしょ。
最後に、濱本水産さんとお話をさせていただいた中で、ちょっと気になった事を1つ。
濱本水産さんのお取り扱い商品にナマコなどもあるそうですが、
その他の海産物も含めシーズンがズレてきているようです。
やはり温暖化の影響なのではないか、とのお話がありました。
日々自然と向き合うお仕事ですから、僕たちが感じるよりも強く実感されているのでしょうね・・・
僕にできるエコってなんだろう?宿題までいただいたように思いました。
豊かな自然を皆で大切にしていきたいですよね。
セイホウ・オンブラージュでもこれからの季節、ムール貝は色々なお料理に活躍してくれます。
ぜひ美味しい「宮島ムール貝」を食べにセイホウへお越しくださいね。。
濱本水産さん、お忙しい中取材させていただき、誠にありがとうございます。
これからも美味しい海の幸を宜しくお願いいたします。
次はどこに美味しいものを探しに行こうかな!
À bientôt!